千葉工業大は21日、国際宇宙ステーション(ISS)に設置したカメラで流星の撮影に成功したと発表した。今後約2年かけてペルセウス座流星群などを撮影する予定で、宇宙からの流星の長期観測は世界初の試みという。
カメラは過去2回、ロケットが爆発して打ち上げに失敗したが、3月の打ち上げでステーションへの搬入に成功し、今月7日から観測を始めていた。
これまでに約30個の流星の遠隔操作による撮影に成功し、動画サイト「ユーチューブ」で公開している。映像を基に流星に含まれる元素を推定し、母体となった彗星(すいせい)や小惑星の特徴を解明するのが狙い。主要流星群が通過する時期には、多ければ1時間に数百個を観測できる見込み。
千葉工大惑星探査研究センターの荒井朋子上席研究員は「ようやくここまでたどり着いた。カメラの感度は良好で、豊富なデータが得られている」と話した。