国際実験チーム「LIGO」による重力波の初観測を受け、ノーベル物理学賞を受賞した梶田隆章東大宇宙線研究所長は12日、千葉県柏市の同研究所で会見し「最初の第一歩だ。これから本格的に重力波天文学を進めていくエキサイティングな時代に入った」と感想を述べた。
梶田さんは、岐阜県飛騨市の地下に建設した重力波望遠鏡「かぐら」の代表を務める。かぐらは、今春から試験観測を始める予定だ。
梶田さんは「今回の発見は、重力波で新しい天文学ができると分かったということ」と解説。「(先を越された)悔しさよりも、重力波が観測できる割合が高そうだとLIGOのデータで分かり、非常によかった」と笑顔で話した。