インターネット検索大手「ヤフー」に勝手に広告を発注し、有線放送大手「USEN」に数千万円の広告料を発生させたとして、警視庁が背任容疑で、USEN元社員で埼玉県内の30代の男を逮捕していたことが1日、捜査関係者への取材で分かった。
男は既に同罪で起訴されている。「会社への腹いせでやった」などと話しているという。
捜査関係者などによると、男はUSENの広告を発注する担当だった昨年8月、ヤフーに広告を勝手に発注。掲載された広告を利用者にクリックさせ、USENに数千万円の広告料を発生させたとしている。
広告は1クリックごとにUSENに課金される仕組みで、男は課金額を通常の約10倍に設定していたとみられる。
USENの広告料が短期間に高額になっていることにヤフー側が気付いて発覚。発覚後、男は退職していた。