2020年東京五輪・パラリンピックの新たな公式エンブレムが25日、東京都のアーティスト、野老朝雄(ところ・あさお)さん(46)がデザインした「組市松紋(くみいちまつもん)」(A案)に決まった。同日開いたエンブレム委員会で決定し、大会組織委員会の理事会の了承を得た。エンブレムは今後、大会を象徴する“顔”としてPR活動などに使われる。
都内で開かれた発表会で、作者の野老さんは「本当に頭が真っ白。長く時間をかけて作ったわが子のような作品。これからいろいろな形で広がってつながっていくことを考えている。本当にありがとうございました」と喜びを語った。
発表会には、国際オリンピック委員会(IOC)副会長のジョン・コーツ氏のほか、遠藤利明五輪相、馳浩文部科学相、東京都の舛添要一知事らも出席した。
発表を前にあいさつした組織委の森喜朗会長は、大会スポンサーに対し「大変長い間、ご心配をおかけした」と白紙撤回を謝罪し、「緊張でわくわくする」などと述べた。