スーパースターを破滅させた“無間地獄” 幻聴、幻覚、依存…経験者が語る (4/6ページ)

2016.3.5 17:04

覚醒剤を所持、使用したとして逮捕され、世間に衝撃を与えた元プロ野球選手の清原和博容疑者。「一度使えば人生を破滅させる」といわれる覚醒剤。依存の〝無間地獄〟から抜け出すには…

覚醒剤を所持、使用したとして逮捕され、世間に衝撃を与えた元プロ野球選手の清原和博容疑者。「一度使えば人生を破滅させる」といわれる覚醒剤。依存の〝無間地獄〟から抜け出すには…【拡大】

 「気持ちの良い感覚」が忘れられない

 清原容疑者だけでなく、26年9月に覚せい剤取締法違反罪で有罪判決を受けた歌手のASKA氏ら一流スポーツ選手や芸能人が、覚醒剤に手を出す背景にも、ドーパミンが関係しているといわれる。

 満員の球場でホームランを打ったとき、数万人規模のライブ会場でマイクを握ったとき、脳内でドーパミンが分泌されるからだ。

 川畑教授は「こうした『気持ちの良い感覚』が忘れられず、覚醒剤に手を出すということも、あり得なくはないでしょう」と指摘する。

 また、覚醒剤を使えば、曲のアイデアが浮かばず疲れ果てても頭が冴えたような気になったり、つらいトレーニングでも「頑張ろう」という気になったりすることもある。こうした「効果」も著名人が覚醒剤の誘惑に陥る要因なのかもしれない。

 もちろん、一流スポーツ選手や芸能人には、暴力団関係者らさまざまな思惑を持った人たちが近づくこともある。彼らを取り巻く環境が、覚醒剤へのハードルを下げていることは言うまでもない。

それでも立ち直ろうともがく人たちが大勢いる

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