【電力考】福島第2原発フル活用で地元還元 (3/4ページ)

2015.11.23 05:00

福島第2原発4号機の原子炉建屋6階のオペレーティングフロア=4月14日、福島県楢葉町

福島第2原発4号機の原子炉建屋6階のオペレーティングフロア=4月14日、福島県楢葉町【拡大】

 そこで一つ大きな提案をしたい。政治的には簡単ではないかもしれないが、技術的には再稼働が十分に見込める福島第2原発をフル活用することにより生じる収益を地元福島に全面的に還元することだ。

 欧米諸国の多くや韓国の原発稼働率は80~90%台だが、日本の原発稼働率は相当低く、震災前の3年間では08年60%、09年66%、10年67%。

 東電だけを見ると08年44%、09年53%、10年55%と、全国平均よりも低い。福島第2原発は全4基で計440万キロワット。これらを欧米や韓国と同じ水準の稼働率90%で稼働させ、原発が火力発電に代替する場合、年間最大5000億円程度の収益が生み出される。

 この収益について、将来の廃炉費用のほか、(1)福島第1原発の廃炉や汚染水対策(2)福島県内の再エネ関連投資費用や再エネ賦課金の肩代わり費用(3)福島県内の電気料金値下げ原資-などに優先的に活用すれば、福島支援に大きく貢献できる。

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