あべのハルカス全面開業前に、アパレル系各企業などアルバイト確保に苦戦 (2/2ページ)

2014.1.26 13:22

あべのハルカス出店をにらむ企業が集まった面談会=16日午前、大阪市阿倍野区

あべのハルカス出店をにらむ企業が集まった面談会=16日午前、大阪市阿倍野区【拡大】

  • 全面開業まで41日。アルバイトの確保に苦戦しているあべのハルカス=25日午後5時42分、大阪市阿倍野区(門井聡撮影)

■熾烈なアルバイト争奪戦

 現在、好景気でリニューアルなどに乗り出す企業が増え、アパレル系を中心にアルバイトの確保が難しくなっている。

 アルバイト求人情報サービス「an」を運営する人材会社「インテリジェンス」(東京都千代田区)によると、昨年12月の求人数は、大阪市内は前年同月に比べ37・2%増え、とくに販売部門は94・8%増と2倍近くになった。

 大阪駅前には、昨年4月に「グランフロント大阪」が開業して活気づいている。こうした状況を見据え、高級感ある女性ブランドを展開する「ジャパンイマジネーション」(東京都渋谷区)は、時給を都内水準の950円から千円に50円引き上げた。「大阪はオーバーストア状態で都内以上に求人が厳しい」と分析する。

 インテリジェンスによると、他の企業でも時給を引き上げる動きがみられ、阿倍野・天王寺地区のアパレル系の平均時給は912円(昨年12月)だが、「時給水準は上昇傾向で、梅田など北区と同等になってきた」としている。

■求人数は千人規模

 あべのハルカスは、3月7日にグランドオープン予定。10~20代の若者向けファッションフロア「ソラハ」など計約100店舗が新たにそろい、百貨店では売り場面積が日本最大級となる。新規雇用は最大で約千人。オープニングスタッフを募集する店舗も多く、各店舗5~10人程度のアルバイトの採用が見込まれるというが、全面開業が間近に迫り、各店も焦る。

 「他店舗で面接した人を回すことも考えなければ」とあるアパレル企業の担当者。別のアパレル企業の担当者は「なるべく早く採用をかけなければ、オープンまで時間がない」と説明する。関西初出店の企業もあり、期待も高まるあべのハルカス。アルバイトの確保も成功の鍵の一つとなりそうだ。(池田美緒)

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