政府が24日に閣議決定した平成26年度予算案には、理化学研究所計算科学研究機構(神戸市)にあるスーパーコンピューター「京」の100倍の性能を持つ次世代スパコンの開発費が初めて盛り込まれた。
京は世界のスパコン性能ランキングで一時トップに立ったが、開発競争の激化とともに現在は4位に後退している。“ポスト京”は、京がある神戸の施設に設置される可能性が高いとみられ、関西から始まる巻き返しに期待が高まっている。
理研計算科学研究機構の平尾公彦機構長は24日、「京の開発で培った経験と、計算機科学の国際的な拠点として得た知見をもとに、全力を挙げて(次世代スパコンの)開発に取り組む」とコメントした。
次世代スパコンの開発費には12億円の予算が計上された。26年度に基本設計をした上で、仕様を検討、27年度に試作と詳細設計を始め、30年度には製造に乗り出す見通しだ。京を手掛けた理研が主体となって開発にあたる。