再生エネ・ガス火力、アジアで共同開発 丸紅とエネルが覚書

 

 丸紅は24日、イタリア電力最大手エネルと、アジアでガス火力や再生可能エネルギー発電事業の共同開発で覚書を結んだと発表した。環境対応に優れたガス火力への需要が高まっているアジアで、石炭火力発電所運営や再生可能エネルギー開発で知見のある丸紅と、ガス火力や地熱などでノウハウを積むエネルが組んで、インドネシアやフィリピン、タイ、ミャンマーなどで具体的案件を探る。

 丸紅は昨年3月、エネルの再生可能エネルギー子会社エネル・グリーンパワーと共同開発の覚書を結んだが、エネルとの提携で協力関係を拡大した。

 エネルはブラジルや中東、アフリカでも発電所運営の実績をもつ。丸紅は将来的に共同開発の対象地域をアジア以外にも広げたい考えで、今回の提携を中南米やアフリカ開拓の足がかりとする。エネルは国営会社の流れをくみ、地熱発電事業ではイタリアなどで100年以上の知見があるという。