やはり「ブラック」ゆえなのか…飲食業の破綻が急増 激安ステーキや500円ピザも (4/4ページ)

 これは、仕入価格高騰や人手不足による人件費の増加などのコストアップが影響しているとみられる。

 飲食業は「参入は比較的容易だが、生き残ることが難しい業界」と言われる。さらに、顧客の飽きが早く、次々にブームは起きても冷めやすく、一つのメニューやビジネスモデルが持続する期間が長続きしにくいとの指摘もある。

 さらに、各種経済指標が改善をみせても、消費者が景気上昇の実感に乏しいことも、外食や飲酒など飲食関連に向ける個人消費の伸び悩みの背景として考えられる。このため、飲食業倒産の今後の増勢が懸念される。

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