やはり「ブラック」ゆえなのか…飲食業の破綻が急増　激安ステーキや５００円ピザも (2/4ページ)

　負債１０億円以上の大型倒産は前年同数の４件だった一方で、負債１億円以上５億円未満が７５件（前年比５０．０％増、前年５０件）と大幅に増加したことが影響した。

◆ステーキ店「ケネディ」は２７店舗を展開していた

　ただし、全体では負債１億円未満が６８０件（構成比８８．７％）と約９割を占め、小規模倒産がほとんどを占めている。

　主な大型倒産では、「カフェ感覚で気軽にごちそう」をテーマにステーキ店「ケネディ」を都内中心に２７店舗展開していた（株）ステークス（東京、負債１３億８０００万円）のほか、５００円で本格ピザが食べられる店と紹介されたピザ専門店「ナポリス」などを展開していた（株）遠藤商事・Ｈｏｌｄｉｎｇｓ．（東京・同１２億７８００万円）、宅配ピザ店「１０・４（テン・フォー）」を展開していた（株）オーディンフーズ（北海道、同７億円）など。

　業種別では、「食堂、レストラン」２０３件（前年比３６．２％増、前年１４９件）と日本料理・中華料理・フランス料理店などを含む「専門料理店」２０３件（同１３．４％増、同１７９件）が最も多かった。

「酒場、ビヤホール」が約４割増と目立つ