低価格だけでなく、プリン体ゼロや糖質ゼロといった機能も、発泡酒や第3のビールならではの商品性だ。アサヒの平野伸一社長は「機能で売れている商品は、税率が一本化されても(売れ行きなどは)変わらない」と話す。
ただ、16年のビール類の国内市場は12年連続でマイナスとなったもようで、今年も1%程度の縮小が見込まれている。特徴のある商品を投入するなどで市場を拡大できなければ、安値販売でパイを奪い合う“消耗戦”に陥りかねない。(大柳聡庸)
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■ビール大手4社の2017年販売計画と16年実績
(17年計画/16年実績)
アサヒビール 1億6200(0.4)/1億6130(0.3)
キリンビール 1億3670(1.9)/1億3410(▲5.5)
サントリービール 6550(1.4)/6461(▲2.9)
サッポロビール 5060(2.1)/4955(▲0.5)
※単位:万ケース、1ケースは大瓶20本換算。カッコ内は前年比増減率%、▲はマイナス