スズキも手をこまねいているわけではない。二輪車事業を「経営課題の一丁目一番地」(幹部)と位置付け、今年5月にマレーシアの生産工場を閉鎖した。国内でも分散する生産機能の浜松工場への集約を決定し、「車種も絞り込んでいく」(同)とする。
スズキが昨年6月に発表した20年までの中期経営計画は、二輪車事業の「選択と集中による赤字体質の脱却」を掲げた。今後は「スポーツ」「150cc以上」という特徴を明確にした製品を開発するとしており、原付き1種などの扱いに注目が集まる。生き残りに向けて提携先を探すのか、または一部車種の撤退も視野に入れるのか。スズキの次の一手が二輪車業界の未来を占う。(会田聡)