“リア充”にヒットしてこそVRの未来はある 「VR ZONE」が示したこと (3/5ページ)

2016.10.1 07:07

「VRZONEProjectiCan」
「VRZONEProjectiCan」【拡大】

  • 最先端のVR施設にあり得ないミッションを見事にクリアした「VR ZONE Projec i Can」
  • 小山順一朗さん(左)と田宮幸春さん
  • 幕張メッセでのキャラクターイベントに登場したVRアクティビティ「装甲騎兵ボトムズバトリング野郎」

 ゴーサインが出て、開発が進み店舗も決まって4月にオープン。その結果は、「20歳から29歳といった層がテーマパーク感覚で来てくれた。始まった頃は、平日は取材やVR関係の人が多かったが、土日にはそういった方やファミリー層が来て、今はリア充層が来てくれている」と小山氏。目標は見事にクリアされた。

 アクティビティでは、高い場所でネコを助ける「高所恐怖SHOW」や、チームを組んで廃墟となった病院を進むホラーVR「閉鎖病棟Ω」が人気となる一方で、山手線を運転する「トレインマスター」や、自動車でサーキットを走る「リアルドライブ」といったシミュレーター系の人気が低い。これには、キャッチコピーで「さあ、取り乱せ」という言葉を使ったことがあるからと田宮氏。「ワーワーキャーキャー言いたいコンテンツに優位性がある」と分析する。

場所を移し、ラゾーナ川崎のアミューズメント施設に置いた「リアルドライブ」が、子どもから高齢者まで広い人気を得た状況は、置き場所やプロモーションの仕方で、利用者層に変化が出ることを証明している。誰に向けて何をどこに置くか。そうした選択が必要なようだ。

 また、同じ「高所恐怖SHOW」でも「怖い!」と感じる人もいれば「怖くない!」と思う人もいて個人差があるという。「同じコンテンツなら再現度は一定。差があるのは『VR共感力』」と小山氏。「実在感が発生して怖いとなる。そうでない人にはコンテンツが届いておらず、怖くないという反応になる」という。

「VR共感力」には増やす要素と減らす要素がある。その状況やテーマについて…

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。