提供するそりは「下町スペシャル」と「ジャマイカスペシャル」の2種類。下町スペシャルは開発してきた中で最も空気抵抗が小さい。そりの刃「ランナー」の平行度を保つ治具を下町で開発。個々の部品の低重心化と軽量化、小型化を徹底させ、全長を3メートル以内に抑える。
一方のジャマイカスペシャルは、現地技術者の設計やチーム要望などを反映させる。國廣委員長は「細かな点は守秘義務もあり、詳しく話はできない」としているが「最小の空気抵抗を」といった要望が出されたようだ。ジャマイカからの設計データが届き次第、製作に取りかかり、12月から17年1月にかけての納品を目指す。両モデルとも来季終了後に選手の意見などを聞きながら、平昌五輪に向けて改良を重ねる。
ジャマイカ向けとは別に、下町スペシャルは日本選手向けにも1台製作し、提供を目指す。日本ボブスレー・リュージュ・スケルトン連盟は昨年11月、平昌五輪はドイツ製に決めており、代表以外のチームへの採用を働きかける。