ホンダにとってNSXの存在意義とは? 開発責任者のT・クラウス氏に聞く

2016.8.26 06:03

テッド・クラウス氏
テッド・クラウス氏【拡大】

 新型「NSX」の開発責任者を務めた本田技術研究所米国法人のテッド・クラウス氏に聞いた。

 --ホンダにとって2000万円以上のスポーツ車の存在意義は

 「まず次世代技術に挑戦し、次世代のリーダーを育成するチャンスになることだ。2点目は特別な顧客につながりを持てること。最後に社外の期待に応えることだ。ブランドの(価値を上げる)ターボチャージャーと言ってもいい。『ホンダを知っている』と聞けば、『NSXがあるでしょう。知っている』となる」

 --競合車と比べて価値をどこに置いている

 「人に自然な形でフィットすることだ。軽量で高い剛性のボディーにしたので、運転に直接的に反応することができる。自分が思っていることがクルマに瞬時に伝わる」

 --米国で生産する

 「世界規模で最新鋭のノウハウを広げていきたいと考え、挑戦した。北米は販売の50%を占める。スポーツ車市場を取り巻く環境は、米国では団塊の世代が退職して人生を楽しみたいと思っている、中国など成長市場は新規の若い消費者が存在する。近い将来までは徐々に伸びが続いていくと思う」(会田聡)

■【フォト集】ホンダ技術の粋を集めた新型「NSX」の素顔とは 価格は初代の3倍

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