全日本空輸は17日、米ボーイングの中型機787の全日空で50機目となる機体を受領したと発表した。787を50機受け取った航空会社は世界初で、機体の側面に50機目を示すイラストを装飾した。全日空は2011年に世界の航空会社で初めて787の運航を始めて以来、優れた燃費性能を生かして特に国際線の路線網拡大に活用してきた。
米西部ワシントン州シアトル近郊にあるボーイングの工場で引き渡し式典が行われた。出席した全日空の功刀秀記執行役員は「50機という大きなマイルストーンを迎えることができ、感無量だ」と語った。
50機目の機体は標準型より胴体が長い787-9型。座席数は246で、ビジネスクラスは就寝しやすいように座席を平らにできるのが特色。今月30日に羽田空港発ジャカルタ行きで運航を始め、9月以降は羽田-シンガポール線や羽田-香港線などで使う。
787は全日空の国際線で約4割に当たる26路線に使っている主力機。全日空は787で世界最大となる計83機を発注しており、20年度中に全て受領する予定だ。
日本航空は787を45機発注し、17日に30機目を受け取った。(シアトル 共同)