米アップルは2日、iPhone(アイフォーン)などの部品を同社に供給した日本企業が2015年に京セラなど865社に上り、支払額は3兆円を超えたと発表した。これまでは具体的な取引状況を公開していなかった。日本との関係が深いことを強調し、日本での売り上げ増につなげる狙いがあるとみられる。
3兆円はスズキやNECの売上高に匹敵する。部品の供給とは別に、日本に拠点を置きアイフォーン向けのアプリを開発した企業の収益は96億ドル(約1兆円)だったことも明らかにした。
アップルは具体的な部品供給企業として京セラのほか、帝国インキ製造(東京)、カンタツ(栃木県矢板市)、カシュー(さいたま市)を挙げた。
雇用面でも、アップル関連で日本の雇用が71万人程度増えたとする試算を示し、日本にとって重要な取引先になっていることを強調した。