米大手航空機メーカーのボーイングが「ジャンボ」の愛称で知られる大型機ボーイング747の生産終了を検討していることが28日、分かった。受注の低迷に対応するのが狙い。同社が米証券取引委員会(SEC)に提出した資料に、十分な受注を獲得できない場合「747の生産終了を決める合理的な可能性がある」と記した。
機体前方が2階建てになったジャンボ機は大量輸送が持ち味で、1970年の商業飛行開始から半世紀近く活躍してきた。だが、燃費性能が劣ることが敬遠されて、日本航空と全日本空輸などは既に退役させた。遠くない将来に製造の幕を閉じる可能性が大きい。
ボーイングは現在ジャンボ機の改良型となる747-8型を製造しているが受注が振るわないため、年12機の生産ペースを今年9月から年6機に減らすことを既に公表していた。