猛暑は屋外で遊ぶテーマパークの集客にマイナスとなるなど、消費の一部に悪影響が及ぶ。それでも、飲料の販売増など気温上昇による景気へのプラス効果は大きい。
第一生命経済研究所の永浜利広首席エコノミストの試算によれば、7~9月の平均気温が1℃上昇すれば家計の消費支出は5100億円増えるという。永浜氏は「夏の気温・日照時間と家計消費は連動性が高い」とし、猛暑が景気の追い風になると分析する。
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■主な企業の今夏の増産計画
サントリービール 7~8月にビールを1割増産
キリンビバレッジ 8月に緑茶飲料「生茶」を3割増産
アサヒ飲料 茶系飲料「十六茶」の生産を7~8月に2割増やす
江崎グリコ 氷菓・アイスクリームを6~8月に1割増産
ダイキン工業 今年度の家庭用エアコンの生産計画を3%引き上げ