ANAホールディングス(HD)は13日、国産初のジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)の北米・アジアにおける整備・点検サービス提供について、三菱航空機と基本合意に達したと発表した。三菱はANAHD傘下の航空機整備会社「MRO Japan」や米整備会社2社を推奨会社に指定し、近く正式契約を結ぶ。
高い安全性が求められる旅客機整備は、各国制度で機体別の資格が求められるが、コストや設備の制約から整備を外注する航空会社も多い。小型のMRJは北米とアジアを中心に格安航空会社(LCC)からの需要が見込まれており、整備・点検サービスとのパッケージで、小型航空機市場で競争力強化を図る。
整備事業に力を入れるANAHD側も海外受注の拡大を目指しており、今回の三菱へのサービス提供を足がかりにしたい考え。