ディー・エヌ・エー(DeNA)は7日、仏イージーマイルと提携し、無人の自動走行シャトルバスを使った交通サービスを8月から始めると発表した。商業施設や学校、テーマパーク、工場などの私道・私有地向けに運行サービスを提供。自動運転のビジネス化で他社に先行し、ノウハウを早期に蓄積したい考えだ。
サービス名は「ロボットシャトル」。車両はイージーマイルが開発したもので、最大12人乗り、最高時速は40キロ。DeNAはこの車両を「安全性を重視して設計・製造されており、サービスに使えるレベルだ」(中島宏執行役員)として提携を決めた。
手始めに、イオンの協力を得て、同社の大型商業施設「イオンモール幕張新都心」に隣接する豊砂公園(千葉市美浜区)で、来月からサービスを実施するという。
自動運転をめぐり、DeNAはすでにベンチャーのZMPと合弁会社ロボットタクシーを設立。規制緩和で公道を自動走行できるようになった場合、公道の走行に関してはロボットタクシーで事業を行う。ロボットシャトルはあくまで私道・私有地向けのサービスを受け持つが、中島氏は「将来的には協業する可能性もある」としている。
DeNAは8日、福岡市でNTTドコモとの提携を発表する予定で、自動運転分野での取り組みを加速している。