ファーストリテイリングが4日発表したカジュアル衣料品チェーン「ユニクロ」の6月の国内既存店売上高は、前年同月比4・5%増、来店客数は同3・6%減だった。売上高は3カ月連続増、来店客数は5カ月連続減。天候に恵まれ、単価の高い夏物の新商品が好調だったが、依然として客足が戻っていない状況が続いている。
商品別では、裾を絞った「ジョガーパンツ」やTシャツ、機能性肌着の「エアリズム」などの夏物衣料の販売が堅調だった。
同社は、円安や原材料費高騰による2年連続の値上げから一転、4月以降は週末限定で値引きするのではなく、一部商品を全体的に値下げする価格戦略を進めている。
ただ「平日の客足は伸びているが、全体としてはまだ戻っていない」(広報)としており、品揃えや集客のためのイベントの改善策を講じて、客数の回復を目指すとしている。