ファストファッション業界は曲がり角 オールドネイビー撤退、ユニクロ苦戦 (1/2ページ)

2016.5.24 07:25

日本からの撤退を決めたオールドネイビーの吉祥寺の店舗=20日、東京都武蔵野市

日本からの撤退を決めたオールドネイビーの吉祥寺の店舗=20日、東京都武蔵野市【拡大】

 米カジュアル衣料品店大手ギャップが低価格業態「オールドネイビー」の日本撤退を決めた。インターネット通販の台頭や競争激化などを背景に、ファーストリテイリングが展開する「ユニクロ」も価格戦略の見直しを余儀なくされ、ファストファッション業界は曲がり角を迎えている。

 オールドネイビーは2012年、日本1号店を開店。乳幼児向けも豊富で、低予算で家族全員の服がそろえられるのを売りに、今年5月時点で商業施設を中心に全国53店舗に拡大していた。

 だが、同じ外資系で流行により敏感な「ZARA」や「H&M」と競合し、集客が伸び悩んだ。ブランド力の向上を目指して、初の独立店舗として昨年4月に開業した吉祥寺店(東京都武蔵野市)も、1年余りで撤退の判断が下った。

 苦戦の背景には、ネット通販サイトの利用者拡大もある。難点だった配送や返品のサービスも改善が進んだ。代表格はスタートトゥデイが運営する「ゾゾタウン」で、2800以上の大手ブランドの商品が手軽に買えるとして急成長している。

ファストファッションのブームを牽引(けんいん)してきたユニクロは…

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