20年までに、無人バスが自動運転で決まったコースを巡回できるようにする。自治体の多くには、住民の生活に必要だが、人件費で赤字に陥っているバス路線がある。無人化で収支の改善を実現し、交通事業者などにシステムとして売り込んで収益化を目指すという。自動運転タクシーの実用化を目指すディー・エヌ・エー(DeNA)と自動運転ベンチャーZMPとの合弁会社ロボットタクシーも、高齢者ら“買い物弱者”の利便性を高めることが目的の一つだ。
ドコモもDeNAと提携し、本格的な技術開発に乗り出す。18年にも福岡市西区の九州大学新キャンパスで、欧州などですでに自動運転の実績がある仏ベンチャー企業の小型バスを使った実証実験を行う。自動車の位置や道路の障害物などの情報を把握する技術の精度を高め、自動車メーカーに売り込みを図る。7月8日に福岡市で会見を開いて発表する。
KDDIはトヨタ自動車と、世界共通の通信システムを共同開発する。車内で渋滞を避けるルートや地図の最新情報を安定して取得できるもので、自動運転にも活用される可能性がある。