三菱自動車の益子修会長は17日、国土交通省で記者会見し、顧客へのおわびやガソリン代の差額分として、燃費データを改ざんした軽自動車4車種、計62万5千台を対象に、1台当たり一律10万円を支払う方針を明らかにした。また軽自動車以外の5車種計10万台にも一律3万円支払う。
補償費用として2017年3月期決算で約500億円の特別損失を計上することも公表。既に16年3月期に約150億円を計上しており合計で約650億円となる見通し。
また、三菱自動車は、過去10年間に販売し、既に販売を終了した20車種全てで燃費データの改ざんや机上計算などの不正が見つかったと発表した。記者会見した益子会長は「度重なる不正について、改めておわび申し上げる」と謝罪した。
対象車種は同社の「eKワゴン」「eKスペース」と日産自動車向けの「デイズ」「デイズルークス」の軽自動車4種と、新たに改ざんが発覚した小型車「コルト」など計5車種。