セブン&アイ・ホールディングスの株主総会が26日午前、終了した。新社長に昇格する井阪隆一氏(58)らを取締役に選任する議案を賛成多数で承認した。カリスマ経営者と呼ばれた会長兼最高経営責任者(CEO)の鈴木敏文氏(83)が退き、24年ぶりの経営トップ交代が決まった。
株主総会の参加者は1385人(昨年は1984人)、時間は1時間52分(同1時間28分)だった。
人事をめぐる混乱の責任を取り4月に辞任を表明した鈴木氏は、名誉顧問となる。社長兼最高執行責任者(COO)の村田紀敏氏(72)も退任し、顧問に就任する。
新体制では常務執行役員最高管理責任者(CAO)の後藤克弘氏(62)が新設の副社長に就く。会長職は置かずに井阪、後藤両氏を軸とした集団指導体制でグループをまとめる。業績不振のイトーヨーカ堂やそごう・西武などの立て直しが課題となる。