【トップは語る】セブン&アイHD 経営に透明性と公平性を担保 (1/2ページ)

2016.5.14 05:00

 □セブン&アイ・ホールディングス次期社長 井阪隆一さん(58)

 --一連の人事をめぐる混乱は大きかった

 「大変お騒がせして申し訳ないという思いだ。今後は人事や投資などにおける意思決定、経営判断の過程について、透明性とか公平性がすごく大事になってくる。今回の事件は、非常に大きな問題提起がなされた。新体制では意思決定の透明性、公平性をしっかり担保したい」

 --イトーヨーカ堂やそごう・西武の改革は課題だ

 「店舗を見て、勉強させていただいている。コンビニエンスストア事業が軸足と位置づけ、3月8日発表の構造改革に基づいて進めていく。各事業会社をセブン&アイがサポートして、目標設定や仮説検証のサイクルを正しく回していく議論と合意形成をしっかり行いたい」

 --グループの中核を担うセブン-イレブンの展望は

 「グループの利益の8割がコンビニ事業から上がっており、コンビニ事業は重要だ。セブン-イレブン社長だった今までほど濃く関わることはできないかもしれないが、どういう商品戦略で、どうお客さまに利便性を提供していくかは一緒に考えてチェックしていく」

 --コンビニ業界では再編も進んでいる

 「今まで以上にお客さまに真摯(しんし)に向き合って、ニーズは何かを考えることが一番大事だ。競争相手は同業他社とみられがちだが、実はお客さまのニーズに寄り添っていられるか、寄り添い方がしっかりしているチェーンが強い。基本に立ち返ってしっかりやっていきたい」

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