【ビジネスのつぼ】ローソン 「裏方が主役」“刺激的発想”で人気 (4/4ページ)

2016.2.22 05:00

「わさびいなり」と「手巻寿司わさびシーチキンマヨネーズ」を持つ開発担当者の原田緑さん=東京都品川区のローソン

「わさびいなり」と「手巻寿司わさびシーチキンマヨネーズ」を持つ開発担当者の原田緑さん=東京都品川区のローソン【拡大】

  • 「わさびいなり」と「手巻寿司わさびシーチキンマヨネーズ」
  • 青森県立三本木農業高校の学生が考案したパン「三農MO-MO(モーモー)パン」(ローソン提供)

 ≪企業NOW≫地域の名産品、商品づくりに生かす

 ローソンでは、地域の名産品や旬の素材を生かした商品づくりに注力している。商品は弁当やスイーツ、おにぎりなど多岐にわたる。地域との結びつきを深め、地域で生産されたものをその地域で消費する“地産地消”や地域で生産されたものをその地域外で販売する“地産外消”に取り組む。ローソンは2003年8月から全国各地の自治体と包括連携協定を締結し、現在その数は52(45道府県、6政令指定都市、1中核市)に上る。

 包括連携協定によって開発した商品は、地元の高校生のアイデアを取り入れたものも多い。1月23日には青森県内のローソン店舗で1カ月の期間限定で県立三本木農業高校(青森県十和田市)の学生が考案したパン「三農MO-MO(モーモー)パン」(140円、税込み)発売した。青森県産の桃ジャムとホイップクリームを桃色のパン生地で包んだもので、パン生地には同校産の牛乳と米粉を使用した。

 今月16日には宮城県内のローソン店舗で2週間の期間限定で発売した「気仙沼西高発!Come Come弁当」(同498円)は、県立気仙沼西高校(同県気仙沼市)の生徒が考案。学生が考案した商品はいずれも消費者からの人気が高く、「地域限定だが、隠れたヒット商品となっている」(ローソン広報)という。ローソンは引き続き、地域の食文化の紹介による観光振興、そして県産品の販売拡大を通じた地域経済の活性化を目指している。

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 ■ローソン

 【設立】1975年4月

 【本社】東京都品川区大崎1-11-2ゲートシティ大崎イーストタワー

 【資本金】585億664万4000円

 【従業員数】7606人(連結)

 【連結売上高】1兆9619億円(2015年2月期)

 【事業内容】フランチャイズチェーンによるコンビニエンスストア事業など

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