◆役者志望転じて就職
--クラウドワークス創業前のあなたの経歴は少し変わっていますね。もともとは俳優になりたかったとか
「はい、もともと役者になりたかったのですが、演じることのビジネスとしての側面を理解していなかったんです。公演の契約書に問題があって大きくつまずき、大学卒業後は就職を選びました。クラウドワークスは私にとって3つ目のスタートアップとの関わりです。20代でアプリゲームのドリコムの上場を経験しましたが、わずか半年で業績が悪化し困難に直面しました。新卒の内定を取り消す事態にまでなり、大変厳しかったです。そんな経験もあるので、今は採用にはとても気を遣っています。クラウドワークスでは離職率が非常に低いので、これまでの私の経験が生きていると思います。設立から3年半の時点で100人以上の社員がいて、辞めたのはわずか3人でした」
--それはすごい数字ですね
「感謝することがなによりも大切です。ここで働く人に対して、いつも有難いと思っていますし、その感謝をできるだけ伝えるようにしています。クラウドワークスというサービスをチームで作れる機会に感謝し、毎日それを意識しています。クラウドワークス創業時には、車や持っているものをいろいろ売ってこの会社に賭けました。その時、私のビジョンに共感して信じてくれた人がいたことがとても幸運でした。素晴らしい才能を持つ人たちが、ビジョンを共有し、働いてくれています。目標にとことん集中して、今自分がいる場所と自分を助けてくれた人たちへの感謝の気持ちを持っていれば、働く環境としても最高の場所になると思います」
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