スウェーデン国立銀行(中央銀行)は11日、主要政策金利を現在のマイナス0・35%から同0・5%に引き下げると発表した。物価が持続的に下がるデフレを阻止するためだ。利下げは昨年7月以来で、17日から適用する。欧州中央銀行(ECB)は3月に追加金融緩和に踏み切る意向を示唆しており、通貨クローナ高を抑える狙いもある。
スウェーデンの昨年12月の消費者物価指数は0・1%上昇だった。中銀の物価目標である2%との開きが大きい。2015年の実質国内総生産(GDP)は3・7%増が見込まれるなど経済は好調だが、物価安への対応を優先する。
スウェーデン中銀は世界経済の不確実性が高まり、いくつかの中銀が金融緩和をより拡張していると指摘。「金融政策をこうした動きに連動しなければならない」と強調した。(共同)