短文投稿サイト運営の米ツイッターが10日発表した2015年10~12月期決算で、世界の月間利用者数が3億2千万人と、7~9月期から横ばいになったことが分かった。13年の上場以降、右肩上がりで増えていた四半期ごとの利用者数の伸びが初めて足踏みした。
インターネット交流サイト最大手フェイスブックなどとの競争激化で、成長の頭打ち傾向が鮮明になった。発表後の米株式市場の時間外取引でツイッター株は急落した。
10~12月期の売上高は前年同期比48%増の7億1047万ドル(約800億円)。純損益は9023万ドルの赤字だった。赤字幅は縮小傾向にあるが、事業拡大に伴い膨らむ費用を賄える収益を生み出すことが引き続き課題となっている。
ツイッターは、ウェブサイトで上から新着順に並べていた投稿の表示方式の多様化も発表した。ツイッターが重要と判断した投稿を上部に掲載する方式を、利用者が選択できるようにする。使い勝手の向上を狙い、利用者増につなげる。(共同)