NECは25日、新野隆副社長(61)が社長に昇格する人事を発表した。遠藤信博社長(62)は代表権のある会長に就任し、矢野薫会長(71)は代表権のない取締役となる。来年4月から始まる新中期経営計画を機に体制を改める。異動はいずれも4月1日付。
新社長となる新野氏は、金融機関向けのIT(情報技術)ソリューション営業事業、経営企画、人事などを担当。遠藤氏の下で2回にわたる中期経営計画の策定に携わり、IT技術を活用して社会インフラを高度化する「社会ソリューション事業」に注力した。
新野氏は25日の会見で「次のNECを支える柱を作りたい」と意欲を示し、「IT、ネットワーク、AI(人工知能)などソフトウエアの3つの技術を徹底的に磨いていく」と述べた。