「すべての人に」使いやすさを追求 音声ガイド付きオーブンレンジ

2015.12.16 11:00

「Gourmena」の開発を担当した小泉成器商品事業部の折本健一係長

「Gourmena」の開発を担当した小泉成器商品事業部の折本健一係長【拡大】

 「電源が入りました、加熱モードを選択してください」―。小泉成器(大阪市中央区)のオーブンレンジ「Gourmena(グルメナ)」の音声ガイドが次の手順を教えてくれる。「ダイヤルを回して時間を選択してください」「加熱を終了しました、  食材を取り出してください」。料理が無事完成した。

 音声ガイド付きの家電は便利に感じる消費者がいる半面、「わずらわしい」と否定的な意見も一部にある。開発を担当した商品事業部の折本健一係長は「音声ガイド付きといえば、最上位機種など非常に高価でいろいろな機能の付いたモデルがほとんどです。この商品は分かりやすさとシンプル機能を心掛け、使いやすさを追求しました」と話す。

 分かりやすさと使いやすさを追求した結果、「やはり必要不可欠なのが音声ガイド」という結論に至ったという。「操作手順の案内や次の操作を迷いそうなときの誘導、直前に行った操作も音声で確認でき、誤操作の防止につなげております」という。

 一方、「説明しすぎても操作リズムの邪魔になるので、簡潔かつ伝わりやすい文言になるよう努めました。苦労した点は日本語表現の多様さや、国語的な文法の表現です」と振り返る。

 メーンターゲットはシニア世代。「高齢者に使いやすいものはすべての人に使いやすい商品だということでこだわった」と折本係長。消費者から寄せられた「いろいろな種類のおかずを簡単に作りたい」「両親や祖父母がガスレンジで火を使うのはやはり心配」「多機能だが複雑すぎて使いこなせない」などの声を形にした商品だ。

 家族全員が安心してスムーズに操作できるよう音声ガイドのほかにも様々な工夫を施した。「あたためスタート」「+1分」/「+10秒」「手動」「解凍/半解凍」「とりけし」などよく使う機能に絞ったシンプル設計の操作パネルもそのひとつ。

 加熱後に取り出しやすく、設置場所の選択肢が広がる前開きタイプのドアを採用。庫内はターンテーブルではなくフラットタイプのためスペースを効率的に使うことができ、大きめの弁当も温め可能だ。底面がフラットなので汚れてもすぐに拭き取れる。

 コントロールパネル部分のブラックを扇柄にしているのは、メーンターゲットがシニア世代なだけに「使用いただく中で和を感じていただける商品」(折本係長)にしたかったからだ。同梱のレシピにも和食を多く取り入れたという。さりげない気配りがうれしくなる。

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