日本企業が中国から撤退し始めた! パナ、サントリー、カルビー…リスク直面 (2/5ページ)

2015.11.15 17:45

中国株の暴落もチャイナリスクの一つだ。上海の証券会社の株価ボード(共同)

中国株の暴落もチャイナリスクの一つだ。上海の証券会社の株価ボード(共同)【拡大】

 データセンター事業に詳しい関係者からは「中国では現地ビジネスに明るいパートナーと組まないと無理だろうなと思っていた」と冷めた声も聞かれる。

 突然の方針変更に、NTTコム関係者は「自国企業を守るため、当社のデータセンター事業を意識したのは間違いない」と苦虫をかみつぶす。

 中国の通信事業に詳しい関係者も「法制度の解釈権は中国側にある。あるときには何も言われなくても、急に『ここはこうだ』といわれることも多い」と、中国ではこうした朝令暮改は日常茶飯事だ指摘する。

 一方、浙江省杭州市にあるスナック菓子の製造・販売合弁会社を設立わずか3年で売却することを決めたのはカルビー。合弁会社の51%の持ち株全てを、合弁相手の康師傅方便食品投資にたった1元(約19円)で譲渡する。

 売却の背景には、売り上げが伸びず赤字が続いたことにある。5年で500億円を見込んでいた売上高が100分の1のわずか5億円程度にとどまった。

中国での「じゃがビー」の価格が一般的なスナック菓子の約1.5倍…

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