【高論卓説】次世代「ETC」普及へ険しい道のり 渋滞解消など期待されるが… (2/3ページ)

2015.9.10 11:30

 具体的には「広域な道路情報をリアルタイムに配信し、ドライバーが渋滞を回避するための最適ルートの選択が可能になる」「前方の落下物や合流注意地点、先の見えないカーブなどの注意喚起を事前に行う」「渋滞などを迂回(うかい)する経路を走行したドライバーを優遇する措置を実施する」「高速道路以外の民間駐車場などの決済サービス提供などを検討する」といった各種運転支援サービスの向上を目指している。

 日本の自動車保有台数は約8000万台強で、そのうち旧バージョンのETC1.0装着車が5000万台強、ETC2.0対応タイプは約70万台にとどまる。高速道路の料金所では、今年5月時点で1日当たり699万台がETCを使い、利用率は約9割という。ETCサービスは2001年に本格スタートし、道路公団民営化が実施された05年に利用率が5割を超え、現在に至っている。

 利用が増えたことで新たな問題も発生している。道路会社が負担する料金収受コストは、13年のデータでETC車は36円、現金支払いが182円で、ETC車と非ETC車の1台当たりのコストに5倍の開きが出ている。非ETC車との費用負担をいかに公平にするかも、今後の重要な課題といえそうだ。

新国立競技場の建設以上に、期日に間に合わせるのが難しそう

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。