自動車各社が電動モーターでエンジンの駆動を補助するハイブリッド車(HV)の多様化を進めている。メルセデス・ベンツ日本は27日、高級セダン「Sクラス」にディーゼルのHV「S300h」を追加して発売。ホンダもスポーツ型のHV「CR-Z」を10月に一部改良する。低燃費のHVが国内市場の主流になる中、各社は違いを打ち出して販売拡大につなげる考えだ。
「S300hはディーゼルの力強い走りと、HV(技術)をバランスして使うことで高い燃費性能を実現した」。メルセデス・ベンツ日本の上野金太郎社長は同日、都内の発表会でこう胸を張った。
ディーゼルのHVは日本で初めて。駆動力の高いディーゼルを使うことでエンジンの排気量も2200ccまで小型化し、軽油1リットル当たり20.7キロの燃費を達成した。