一例として田端氏が挙げたのが、ロッテの菓子「コアラのマーチ」のプロモーションでLINEのスタンプが使われた事例だ。キャラクターに「LOVE」などのコメントを添えて配布したスタンプが、女性から男性へのメッセージに使われても、広告だからと拒絶されることはない。「スタンプを送っているのはLINEでもロッテでもなく友だち。これを無視するのは、友だちを無視すること」。そうした関係性の中で使われているサービスに、うまくプロモーションを乗せられれば、高い効果を得られるという。
「接点の獲得から決済まで、総合的なマーケティングプラットフォーム、コミュニケーションプラットフォームとして展開していきたい」。優位性をバックに、新製品発表に使える映像配信など新たなサービスも乗せ、テレビCMやウェブ広告とは違ったマーケティング活動を行えるツールとして、企業などにLINEの利用を働きかけていく。
日本生産性本部の「レジャー白書2015」によると、2014年にSNS、ツイッターといったデジタルコミュニケーションに参加した人は2770万人で、前年から550万人増加した。