狙うは駅ナカ　コンビニ各社と鉄道会社の連携相次ぐ　ＪＲ東は自前路線貫く (1/2ページ)

　大手コンビニエンスストア各社が、通勤や通学の乗降客の商品購買が見込める駅構内（駅ナカ）への出店に力を入れている。道路沿いやビル内部などへの新規出店余地が狭まるなか、鉄道会社との提携で、未開拓の首都圏や関西圏の駅ナカへ進出し、業績の拡大につなげる狙いがある。

　新業態に転換

　ローソンは、業務提携する東京メトロとの駅ナカの新業態「ローソンメトロス」の１号店を４日に秋葉原駅構内にオープンした。訪日外国人客の利用も見越して英語と中国語の表記も導入。今後３年で東京メトロの売店「メトロス」約１４０店のうち５０店を新業態に転換する方針だ。

　最大手のセブン－イレブン・ジャパンは、提携先のＪＲ西日本が運営する「キヨスク」と「ハート・イン」の計５００店をセブンの店舗に転換する。すでにセブンに切り替えた店舗の一部では、改装前に比べ１カ月間の売上高が１・５倍に伸びた店もあるという。