アプリ利用…人の流れを変える可能性
これらのアプリの普及で見逃せないのは、薬局への「人の流れ」を変える可能性だ。
これまで患者の多くは利便性を重視し、受診した医療機関近くの「門前薬局」の利用が少なくなかった。だが、こうしたアプリを使って移動時間や待ち時間を有効活用できるなら、門前薬局よりもむしろ最寄り駅や自宅近くの薬局のほうが便利なケースが出てくる。「実際、駅近くの店舗の利用者が増えているデータがある」(関係者)という。
今後の詳細な分析が待たれるが、生活圏内にあるなじみの薬局への需要が伸び、患者の流れが変わる可能性は無視できないだろう。(柳原一哉)