配送の迅速化については、自転車を使って1時間以内に配送するサービスや、日用品を対象に、商品ごとに指で押すボタンを用意して、補充したい時にボタンを押せば注文できるサービスが米国で始まっている。取扱量のアップにつながり、出店者にメリットがあるサービスを増やす取り組みだけに、日本でも導入が期待される。
アマゾンではまた、個人や企業がアマゾンの仕組みを使い、古書から中古車まで、さまざまなカテゴリーの商品を販売しているマーケットプレイスの強化も目指している。その一環として、今年から「アマゾン マケプレアワード」という表彰制度を立ち上げた。初回の最優秀セラー賞(MVS)には、古本や中古CD、DVDなどを扱っているネットオフ、家電量販店の上新電機が展開しているJoshin web、同じく家電量販のビックカメラが選ばれた。
2014年から出品を開始した販売事業者から選ばれるルーキー賞は、家電量販のコジマ、ゲームソフト・ハードなどを扱っているNeoSpecが獲得。出品商品や販売方法で革新的な試みを行った販売事業者に贈るイノベーション賞は、世界でも初というアマゾンでの中古車販売を始めたネクステージが獲得した。