【早坂礼子の経済ウオッチング】大学生存競争(4)国際化のススメ
いまや大学に進学する人は2人に1人。少子化が進んでいるのに大学の数は全国に約800校を数え、選り好みしなければ希望者全員が入学できる「全入時代」に入っている。
それでも難関大学をめざす競争は激化するばかり。1990年度から始まった国公立大学と私立大学共通の大学入試センター試験は毎年50万人以上が受験している。
1点刻みの一発勝負なので受験技術に特化した勉強が主流になり、課題を見つけて解決する力が養えないという批判もあり、政府は2020年度から現行のセンター試験を廃止して新制度「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」を導入する準備を進めている。
一方で、私立大学の約4割は定員割れだ。大学経営の7割は入学金や授業料に頼っているので受験生獲得は生き残りの至上命題だ。