突き降ろされた拳がつぶしているのはキャンパスの校舎-。またもや近畿大学が、こんな刺激的なデザインの全面広告を全国紙5紙の7月31日付朝刊(関西、中四国版)に掲載した。キャッチコピーは「近大をぶっ壊す。」。「関関同立」(関西大、関西学院大、同志社大、立命館大)など固定化した大学の序列を崩すには自らを壊すくらいの覚悟が必要という思いを込めたという。「何かを創るためには何かを壊さなければならない」(広報部)と、ファイティングポーズを取り続ける挑戦の結果はいかに…。(松岡達郎)
自らを破壊してでも
全面広告は、近大が約400億円を投じて大阪府東大阪市の東大阪キャンパス(敷地面積47万平方メートル)に24時間利用可能な自習室を備えた図書館棟や、高さ57メートルのシンボルタワーなどを建設する超近大プロジェクトをPRするのが目的。腕から先しかみえないが、実は、校舎をつぶしている拳の主は近大ボクシング部総監督でもある俳優の赤井英和さんだそうだ。
キャッチコピーの「近大をぶっ壊す。」に続き、こんなメッセージがつづられている。