オンラインショッピングサイトで買い物をする時は、たいてい名前や住所、ID、パスワードといったものの登録が必要になる。ヘビーユーザーの場合、入力する手間がかかる上に、IDやパスワードを忘れるケースも出てくる。これが面倒で、利用するサイトを絞っているユーザーも少なくない。
こうした問題を解消するために導入されたのが「ログイン&ペイメント」。提携したオンラインショッピングサイトは、会員登録をする代わりに、アマゾンのアカウントでログインして買い物ができるようになる。多数のサイトにクレジットカード情報を渡す不安からアマゾン以外の利用を避けていた人も、アマゾンのアカウント情報で決済が可能になるため、利用増が期待できる。
2013年10月から「ログイン&ペイメント」を導入した米国では、注文の成約率が10%から34%に改善したサイトがあるという。英国、ドイツ、インドに続いて導入された日本でも、こうしたメリットをアピールして提携先を増やしていく。
出店者向けのサービスも、強化・拡充をしていくスタンスのアマゾン。その一例が、FBAと呼ばれる、アマゾンフルフィルメントセンター(倉庫)を利用して、商品をスピーディに発送できるようにする仕組みの導入だ。ユーザー利便の向上が図れるため、売上が2倍から3倍へと急拡大したショップが多く出た。