一方、民間が手掛ける再開発事業でも、多世代交流型の街づくりが進む。新日鉄興和不動産とコスモスイニシアなどが共同開発する「武蔵浦和SKY&GARDEN」(さいたま市南区)では、一般向けとアクティブシニア向けという2タイプの分譲マンションが“共生”する。合計で776戸という大規模再開発だ。
街の売り物は地域住民を巻き込んだ多世代コミュニティーの形成。具体的にはサークルを順次立ち上げて、それに参加した地域住民は敷地内の共用施設を利用できるようにする。また、交流拠点を活用して年配者が昔の知恵を子供に伝えるような、日本文化の継承につながる取り組みも予定している。
クリスマス会も
積水ハウスが完成させた「マストクレリアン神楽坂」(東京都新宿区)は、1~4階はサービス付き高齢者向け住宅(45戸)、5~10階は子育て世帯をターゲットにした賃貸住宅(71戸)で構成され、多世代の組み合わせによる相乗効果が発揮された「絆のまち」を目指す。