多世代交流、街づくりの鍵に URや積水ハウス、高齢者配慮の住宅や共生拠点 (2/4ページ)

2015.5.14 06:10

さまざまな世代が交流する「団地の縁側」=東京都練馬区の光が丘団地

さまざまな世代が交流する「団地の縁側」=東京都練馬区の光が丘団地【拡大】

  • 既存住宅を改修したサービス付き高齢者向け住宅のプロジェクトが行われている高島平団地=東京都板橋区

 ブランド名は沖縄言葉で相互補助を意味する「ゆいまーる」から取った「ゆいま~る高島平」で、コミュニティネット(同千代田区)がサービスを提供する。一般的なサービス付き高齢者向け住宅と異なり、団地内の住棟内に点在する一般住宅をバリアフリー型に改装。介護が必要になってもさまざまな世代とつながりながら暮らしながら、支援を受けられる。

 さらに、住宅取得者が自ら事業主となってマンションを建てる方式「コーポラティブハウス」の開発を行うコプラス(同渋谷区)は、コミュニティネットと連携して、“高島平モデル”の普及を進める。コプラスは高島平や光が丘団地(同練馬区)で、空き店舗を活用したスペース「団地の縁側」を企画。年配者がくつろいだり子供が遊んだりと、さまざまな世代が交わるコミュニティー拠点としての役割を果たしている。

 コプラスは、居住者の急速な高齢化が進む日の里団地(福岡県宗像市)でも、高齢者だけでなく子育て世帯の支援にも力を入れる。その一環として、近隣住民とつながって子供の送迎や託児を頼り合う「子育てシェア」を提供するAsMama(アズママ、横浜市中区)と提携した。コプラスの青木直之社長は「働くお母さんがいる世帯を誘導し、地域全体で子供を育てる文化を形成したい。これによって高齢者は生きがいを感じるようになる」と期待を寄せる。

一方、民間が手掛ける再開発事業でも、多世代交流型の街づくりが進む…

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