伝統工芸品、幼い子供向け特化 和える・矢島里佳社長 (2/4ページ)

2015.5.4 05:00

全国各地にある伝統産業の職人技をaeruで活性化させる

全国各地にある伝統産業の職人技をaeruで活性化させる【拡大】

 売れる商品をつくらなければいけないが、どうすればいいのか分からない。迷いを抱えていたころ、一人の職人から、自分の子供が通う幼稚園の保護者から頼まれて、子供向けの器をつくったという話を聞く。

 伝統工芸品は大人向けのものがほとんどで、購入者は年配者が多い。子供向け市場は皆無といえた。ここに、新たな市場開拓と次世代への伝統の継承という意味を見いだす。

 「幼いころから日本の伝統産業で生み出された本物を使うことで、日本の良さを知り、大人になっても愛用してもらえる。次世代につなぐことにもなる」と子供向けに特化した事業化を構想する。

 ビジネスプランをまとめ上げ、複数のコンテストで入賞を果たし、大学4年時に起業する。社名の「和える」は、日本の伝統と現代を生きる人々の感性を、本質を大事にしたまま融合させるという意味を込めた。

 生まれた子供が成長し、離乳食を食べるようになったときに使う器は、内側に「返し」をつけることで食べ物がすくいやすく、こぼしにくくなっている。コップは子供の小さな手にぴったりなサイズで、指がかかりやすいよう段差をつけて落としにくい形になっている。

画期的な商品のアイデアは、矢島社長が自ら考案し…

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。