小笠原氏は、岩佐代表を音楽界の有名プロデューサーになぞらえて、次代を担う製品やクリエーターの誕生をサポートして欲しいと話した。答えて岩佐氏も「新しいものをデザインして、世界に羽ばたいていくようなメーカーの卵をたくさん作りたいと」と、秋葉原から世界に通用するプロダクトや企業を生み出すことに、強い意欲をのぞかせた。
ベンチャー企業を資金面で支援する仕組みは過去にもあった。DMM.make AKIBAが新しいのは、モノ作りに必要なあらゆる機材を揃えて、自由に使ってもらえるようにしたことだ。
「小さな会社がスタートアップする時は、ひとつしか武器がない。それはスピード」と岩佐氏は指摘する。「商品企画を書いては消して、10階の設備を使って作っては潰してといったことを、高速で回転させることができる施設。強い翼がついたと感じている」と、DMM.make AKIBAの存在を評価する。