低燃費の次は自動ブレーキ標準装備 自動車各社、市場回復に期待 (2/2ページ)

2015.4.18 07:00

トヨタ自動車の新型「カローラフィールダー」(左)の発表会。開発責任者が安全性能をアピールした=3月、東京都江東区

トヨタ自動車の新型「カローラフィールダー」(左)の発表会。開発責任者が安全性能をアピールした=3月、東京都江東区【拡大】

 日産自動車は5月13日に発売するスポーツ用多目的車(SUV)「エクストレイル」のハイブリッド車(HV)に自動ブレーキを搭載。今秋までに軽自動車を含め主要な量販モデルに標準装備する計画だ。

 日産によると、自動ブレーキは「万が一の保険として、年配客や家族らが搭載している車を選ぶケースが多い」。普及を受け、国土交通省も市販車の自動ブレーキなど予防安全性能を評価する試験を行っている。

 自動ブレーキなどの運転支援システム「アイサイト」を他社に先行して導入した富士重工業は、設定したモデルの搭載率が8割以上になった。このため、一部改良して4月21日に発売する主力ワゴン車「レヴォーグ」は標準装備にした。

 日本自動車販売協会連合会(自販連)によると、3月の新車販売台数(軽自動車除く)は前年同月比13.1%減と8カ月連続のマイナス。各社は新型車でテコ入れしているが、「衝突安全や燃費の良い車以外は消費者の反応が鈍い」(自販連)だけに、自動ブレーキの標準装備化は今後も続きそうだ。

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