NTT東日本と西日本が2月1日から企業向けに提供を始めた「光サービス卸」の契約会社数(公表分)が9日までに合計で51社に達した。東西両社と契約したのが18社、東のみが13社、西のみが2社で重複分を除くと33社が光サービス卸を受けて自社ブランドでのネット通信サービスを提供する。
インターネット接続事業者(ISP)や仮想移動体通信事業者(MVNO)、CATV事業者など通信・放送関連会社がほとんどだが、なかには綜合警備保障、TSUTAYAグループなどが自社の事業との融合を目指して参入した事例もある。
NTT東西の光サービス卸は、自社で提供している「フレッツ光」を企業向けにサービスごと卸売りすることで新規参入を促すのが狙い。2月1日から提供を開始。ISPはビッグローブやピーシーデポコーポレーション、U-NEXTなどISPが同日から提供しているほか、9日にはソネットも提供を始めると発表した。
NTT東日本によると、300社強が守秘義務協定を結んで参入を検討していたが、異業種からの参入はサービス提供まで時間がかかるケースが多いという。なお、契約後も非公表の企業もあるため、実際の契約数は51社以上ある。